Comparison Shopping Service(CSS)とは
Comparison Shopping Serviceは、販売事業者に代わってGoogleにShopping広告を掲載する仕組みです。独占禁止法の裁定によって生まれたもので、欧州の販売事業者がデフォルトよりも安く広告を出稿できる理由でもあります。しかも、その存在はGoogle Adsアカウントの中からはほとんど見えません。
プログラムが生まれた背景
2017年、欧州委員会は、Googleが自社の比較ショッピングサービスを競合他社よりも優遇して表示したとして、同社に24億2,000万ユーロの制裁金を科しました。是正措置はGoogle Shoppingの廃止ではなく、競合する比較ショッピングサービスに対して、自社と同じ条件で同じShopping枠へのアクセスを提供するようGoogleに義務づけるというものでした。
それがCSSです。Googleの認定パートナーとして、提携する販売事業者のために商品データを送信し、Shopping枠の入札を行います。Google自身のサービスであるGoogle Shopping Europeもその1つで、すべての販売事業者がデフォルトで割り当てられる先です。現在では100社を超える認定パートナーが並んで運営されています。その中には、KelkooやPriceRunner、Idealoといった従来型の価格比較サイトのほか、Cobiroのようにこのプログラムのために構築されたプラットフォームも含まれます。
このメリットが存在し、そして持続する理由は、まさにこの裁定にあります。CSSパートナーがGoogle Shopping Europeと対等な条件で競争できるのは、規制当局がそれを求めているからであり、Googleがキャンペーンを実施しているからではありません。
販売事業者にとって何が変わるのか
多くの方が想像するほどの変化はありません。CSSの紐づけはキャンペーン内ではなく、Merchant Centerのレベルで行われます。Google Adsアカウント、キャンペーン構成、入札戦略、予算、除外キーワード、コンバージョン履歴、商品フィードは、いずれもそのままです。ほとんどの販売事業者が5分以内に切り替えを完了しており、いつでも元に戻すことができます。
変わるのは2点です。1つはShoppingオークションでのクリック単価が下がること。これについては次の記事で取り上げます。もう1つは、Shopping広告の下に表示される小さな帰属表示が、デフォルトからご利用のCSSの名称、つまり「By Cobiro」、ホワイトレーベルCSSをご利用の場合はご自身のブランド名に変わることです。
CSSが行わないこと
- キャンペーンの運用は行いません。Cobiroはセルフサービス型のプラットフォームであり、広告の運用はお客様またはお客様の代理店が引き続き担当します。
- フィードには手を加えません。CSSはMerchant Centerのレベルで機能するため、フィードのソース、フォーマット、属性、更新頻度はそのまま維持されます。
- スマート自動入札はリセットされません。キャンペーン履歴、コンバージョンデータ、学習済みのパターンはそのまま引き継がれ、アルゴリズムが向上した効率に自動的に適応します。
- 囲い込みはありません。Merchant Centerの設定から、いつでもGoogle Shopping Europeに戻すことができます。
1商品につき、同時に1つのCSS
複数のCSSパートナーが同じ販売事業者の広告を掲載することは可能で、2社を比較検証したい場合にはこの方法をとります。制約は商品単位にあり、個々の商品を送信できるCSSは同時に1つだけです。実務上は、カタログを複製するのではなく分割することを意味します。